代表メッセージ

年齢学歴は関係ありません。
積極的に挑戦する方には、
大きな活躍のステージが待っています。

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多摩化学工業は、どんな製品をつくっていて、
他の会社にはない特長はどんなところでしょうか?

当社は創業以来、高純度を追求し、エレクトロニクス業界の発展に貢献してきました。製品としては半導体・液晶の製造する工程で利用される超高純度薬品、研究機関などで試薬のスタンダードになっている超高純度試薬、高純度シリカなどがあります。
当社の高い技術は取引先からも評価されています。

そのひとつの例が、世界でもトップクラスのシェアをもつアメリカ大手半導体メーカーの賞を8年連続で受賞させていただいていることです。この賞は卓越した品質と成績を達成した企業に贈られる供給企業に対する栄誉ある賞です。一般の方にはなじみのない賞ですが、この業界の関係者からは「1回でも受賞するのが難しい賞なのに、8年も連続で受賞するとはすごい」と驚かれているほどです。

多摩化学工業が設立された経緯を教えていただけますか。

昭和24年、私の父である先代社長が、会社を興しました。
多摩化学を創業する前、他の会社をつくったのですが、そこでは自分がやりたいテーマの開発が思うようにはできなかったようで、自分がやりたいことをやるために新たに多摩化学をつくりました。
社名は、会社の発祥の地が大田区の多摩川の近くだったこと、自宅が吉祥寺にありましたが、周辺を多摩地区と呼んでいたことなどから、「多摩化学工業」とつけたそうです。

設立した当初はどのような製品を
製造していたのでしょうか?

まず製品として生産したのは正珪酸エチルでした。当時、正珪酸エチルは様々な用途で使われていましたが、輸入品しかありませんでした。ある時、大手電機メーカーの方から「国産でもっと安い値段でできれば需要がある」と言われ、生産を開始したそうです。

当時は終戦後4年足らずの何もない時代で、製造設備はありあわせの物で、苦労して手作りで製品化したと聞いております。開発から製造、そして、納品は自転車に乗せて顧客まで運ぶ、とすべて先代の社長が一人でやっていました。

事業が急成長するきっかけになった製品や
事柄などはありますか?

当社の一番の強みは「超高純度技術」をもっていることです。その超高純度技術を一番使うのがエレクトロニクス業界で、その業界が拡大したことが、当社の事業を成長させる要因になりました。

なかでも半導体は1980年以降、急激に需要が伸びて一大産業になりました。その半導体の製造工程に使われる超高純度薬品が開発できたことが現在の成長の基礎となっています。半導体は日本だけでなく、世界的に需要が広がったことも、当社には良い影響を与えてくれました。

社長に就任されてから、先代社長の時と経営戦略上変わったことはありますか?

私が社長に就任した当時は、売上げの比率の中で、ある顧客が占める割合がとても大きかった。それを分散化して、安定的な経営を目指しました。
その他には、世界的な需要を見越して海外展開を行いました。台湾の子会社も、会社設立から工場の設計や営業まで、すべて自分でやったので思い入れがあります。台湾の子会社は15年前につくりましたが、もともと何か輸出しているものがあってつくったわけではなかったのです。それでも初年度から黒字で経営できました。タイミングが良く、運も良かったのでしょう。

社長がつくられたヒット製品があるそうですが。

いろいろな製品にタッチさせてもらいましたが、AD-10という半導体のリソグラフィーの工程で使用する薬品を開発した時の思い出が強く残っています。
当時はコリンという薬品が現像液として使用されていましたが、コリンだと微細化に限界が来ると予想されていました。そこで新しい製品の開発に取り組みました。

開発だけでなく営業も担当しました。20年以上経ちますが、今でも会社に大きな利益をもたらせている製品です。

新しい製品の開発において、重要となるポイントをお聞かせください。

動きの速い業界がお客様になりますので、俊敏性とタイミングが極めて重要になります。
また、人様と同じことをしても勝てませんので、今後も、一歩先を行く、一歩上を行く、あるいは、一味違う製品で勝負していく必要があります。そして、勝てる可能性の強い市場、別の言い方で言うとニッチな市場でNo.1を目指しますが、理想はオンリー1になることです。

最近、世界的に「環境に配慮した事業活動」が求められています。
環境に配慮している取り組みを教えて下さい。

環境マネジメントの国際規格であるISO14001の認定を取得しています。環境理念・環境方針を各拠点で共有し、環境保全には積極的に取り組んで事業を行っています。化学薬品という製品を扱っているので、特に各工場では細心の注意を払って製造に取り組んでいます。
また、新しく開発するプロセスは、技術的にゼロ・エミッションを目指したプロセスになるように取り組んでいます。

今後、力を入れていく
事業・製品について教えて下さい。

次世代のプロセスに使うようなケミカルの開発に力を入れています。例えば半導体の配線には、これまでアルミを使うのが主流でしたが、電気の抵抗をさげるために、銅に代わりつつあります。

そこで当社では、銅の配線に使用される銅メッキプロセス用各種ケミカルの開発に注力しています。一方、既存製品のコストダウンやゼロ・エミッション化推進のための合成プロセスの改良にも力を注いでいます。

今後の海外の事業展開は
どのように考えていらっしゃいますか?

海外展開は会社の規模からするとかなり早くから進んでいると思います。

現在、連結ベースで見ると売上の7割が海外です。今後も必要に応じてどんどん海外での事業は進んでいくと思います。ただし、人がいないとできないことなので、海外に赴任したいという人で、スキルをもった人を育てないといけないと思っています。

今後の会社の目標を教えてください。
また、その目標を達成するためには、どんなことが必要ですか?

当社は、今年、創立62年を迎えましたが、今、目指しているのは100年存続する企業です。
100年企業になるためには、ステークホルダーに対する責任、つまり、顧客、社員、地域社会、株主に対しての責任を、継続的に果たしていくことが必要になります。

社員一人ひとりが、お客様の立場で考え、誠実・迅速に行動することでお客様の満足度を高める。社員が働きやすい職場をつくる。「超高純度技術」をベースとした技術にも絶えることのない革新(イノベーション)を加え、世の中が求める製品を常に供給していく。という努力を続けています。

ビジネス的には、ニッチな市場でNo.1、できればオンリー1となって、こういった市場を数珠のようにつなげていくことを目指します。

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