• いかにより良い製品をつくれるか
    試行錯誤の毎日です!

    古江 祐太郎
    YUTARO  FURUE

    平成27年入社
    掛川工場 製造2課 有機グループ

  • 学生時代で学んだことは?

    大学院工学研究科化学物質コース専攻で、電子デバイスの新規物質の合成と評価をメインとした研究を行っていました。新規物質がどんな製品に使われるかと言うと、たとえば蓄電池があります。いわゆる電気自動車のバッテリーの材料になるような物質を作るという未来を見据えた研究でした。

    既存の物質ではなく、新たな物質を自ら考え、合成し、その品質評価までを1人でこなしていくのはとても面白かったです。その作業を延々と繰り返し、面白い物質が見つかれば、それに集中してさらに精度を深めていくといったことにずっと没頭していた学生生活でしたね。

  • 就活はどのように進めましたか?

    化学系の仕事に就きたいと考えていましたが、そもそもどんな企業や仕事があるのか詳しく知らなかったため、まずは企業研究からスタートしました。自分が何に興味を持てるかを念頭に置きながら、総合化学メーカーや半導体メーカー、製薬メーカーまで、大手から中小企業まで40社近く説明会に足を運び、実際に話を聞いてみました。

    企業研究を経て感じたのは、大手企業は魅力的ではあるものの、仕事が細分化されている傾向が高いということでした。学生時代は本当に手当たり次第、様々なことに挑戦していたので、仕事においてもいろいろなチャレンジができる環境が望ましいのではないかと考えるようになりました。そんな時、研究室の教授に「この会社は古江くんの考えに合っているんじゃない?」とオススメされたのが多摩化学工業でした。

  • 入社の決め手は?

    実は研究室に、当社の製品である超高純度分析用試薬「TAMAPURE-AA」が置いてあったんです。教授からは「この試薬は高いから使わないでね!」と釘を刺されていましたが、こっそり使ってみると、その品質の高さにとても驚いたことを覚えています。

    当時は、多摩化学工業が作った製品だとは知りませんでしたが、教授に教えていただいたことで当社により興味を持ち、「こんな素晴らしい製品を作っている会社なら、是非仕事をしてみたい!」と思い、選考を受け、現在に至ります。

  • 入社時の配属部署は?

    就活も初めは研究職志望で動いていましたが、いろいろな会社の選考の過程で製造技術職の方の話を聞く機会があり、「製造技術職も面白そう」だと少しずつ考え方が変わってきました。

    特に印象的だったのが、「研究部門から提示された方法で、大型の機械で実際に製造をスタートさせてみると、全く上手くいかないことがある。その中で課題を整理し、試作を重ね、少しずつ品質を確保しながら、大量生産と安定稼働に繋げていくことは、とてもやりがいや喜びの感じられる仕事だよ」という話でした。

    言ってみれば、課題を見つけ、試作を繰り返していくという点では研究職と同じ考え方であり、ラボ実験ではなく、現場の大きなスケールの設備でトライできることにとても魅力を感じ、自分の中でも納得して製造技術職を志望しました。

  • 現在の仕事内容は?

    最初は浜岡工場で有機グループに配属となり、約1年半の研修期間で、製造の基礎を学ばせていただきました。その後は、製品出荷時の充填業務や品質評価などの仕事を担当。

    2年目の後半から掛川工場の立ち上げメンバーに加えていただき、製造ラインの立ち上げから加わり、現在は半導体メーカー向けの高純度品の製造に関わっています。

    入社前に考えていた様々な仕事にチャレンジしたいという思いが少しずつ実現に近づいているなと感じる毎日です。

    仕事のやりがいは?

    単にモノを製造するだけでなく、工場では設備の保全にも関わります。製品の安定供給のためには必要不可欠で、いかに設備が壊れないよう管理していくか、安定稼働のための体制づくりに関われるのもやりがいの1つです。

    掛川工場には立ち上げから関わっているので、その責任も重大。綺麗な工場や設備をいつまでも維持していきたいですね。

    立ち上げの際に、浜岡工場と同じ設備仕様、同じ製造プロセスで立ち上げたのに、掛川工場では安定稼働に繋がらないということがありました。先輩や上司に相談し、ディスカッションを行いながら、調整を重ねていく日々は、大変でしたが、とても思い出に残っています。

  • 仕事で心掛けていることは?

    学生の頃は、自分の興味のままに、好き放題に研究をしていました。ただ、仕事にはコストや製造環境など、いろいろな条件がついてくるもので、今は与えられた環境の中で、いかにより良い製品を作るかを探求していくことに喜びを感じられるようになりました。

    仕事において心掛けているのは、まずは何事にも興味を持ってみること。時には「ちょっと嫌だな〜、大変だな〜」と思う仕事を振られることもありましたが、そこでの経験や気づきを後々の仕事に応用できたことも多くありました。

    一点に集中するのではなく、様々な知識や経験を積むことで、幅広い視点で物事を捉えられるようになれば、きっと仕事の質も変わってくると思いますね。

  • 今後の目標は?

    当社のお客様でもある半導体メーカーから求められているのは、高品質かつ低価格な製品の提供です。「良いものを安く買いたい」というのは誰しもが考えることですよね。だからこそ、品質は保ちつつも、低コストで製品供給ができるよう、今後も試行錯誤を重ねていきたいです。

    また、今は製造がメインの仕事ですが、設備の保全で得た知識をフル活用して、今後は製造ラインの立ち上げだけではなく、新規設備の構築や設計といった新たな仕事にもチャレンジしてみたいです。掛川工場にはまだ稼働していない設備や施設も多くあるので、そのチャンスを是非掴みたいですね。

    多摩化学工業の良いところは?

    若いうちからいろいろなことに挑戦したいという方には、とても良い会社だと思います。上司に自分の希望を進言しやすい環境もあり、私自身も「とにかく幅広くチャレンジしてみたいんです!」と伝えていたところ、2年目の後半という早い段階で掛川工場の立ち上げに関わらせていただきました。

    会社のタイミングもあると思いますが、進言すれば聞いてくれる風土はありますね。職場も温かみのあるいい人が多いという印象があります。

  • 未来の後輩へメッセージを!

    新卒の就活ほど、様々な企業を知れる機会はないと思います。是非、幅広い視野でいろいろな仕事を見て探していってほしいですね。特に理系で研究を続けてきたという方は、自分のやりたいことに固執してしまう部分も多いと思いますが、できるのならあまり凝り固まらないで考えてみることをオススメします。

    むしろ、「会社に入ってから、いろいろな仕事にトライできそう」「会社の規模や名前で判断するのではなく、どんなモノやサービスを作っているか?それがどのくらい世の中の役に立っているか?」そんな視点も持ってみると、就活自体も楽しく進められるのではないでしょうか。

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