• 世界を相手に活躍したい。
    だから海外勤務を選んだ!

    近藤 宗晴
    MUNEHARU KONDO

    平成14年入社
    米国Moses Lake Industries Inc.勤務 研究職

  • 入社の決め手は?

    私は学生時代に、環境放射能の超微量分析を行っていました。そうした経験もあり、超高純度分析用試薬「TAMAPURE」を製造している多摩化学工業は良く知っていました。

    超微量分析において、多摩化学工業の知名度は抜群。その高い技術力に魅かれて入社を決意しました。

    入社後の仕事内容は?

    入社から半年経った頃、台湾Kemitek Industrial Corp.(以下KIC)への勤務を打診されました。内容は新規製品の製造・分析・品質管理プロセスの立ち上げ、現像液、CMP材料等の各種製品の新しい分析方法の開発、既存製造プロセスの改善と多岐にわたりました。
    もともと、「日本だけでの反響なんて小さい、もっと世界を相手にしたビジネスに関わりたい!」と思っていた私は、二つ返事で承諾。こんな新人に、これほど大きなチャンスを与えてくれる会社はそうはないと感じました。
    会社の期待に応えるため2年半、台湾KICでの勤務に没頭。プロジェクトは期待どおりの成果をあげることができました。

  • 台湾勤務で得たものは?

    入社当時、台湾での勤務を命じられたときは、不安で積極的になれませんでした。しかし、プロジェクトで成果を出せたことが大きな自信になり、気持ちはガラリと変わりました。

    「チャンスは自分の手で掴み取る!」こうした思考回路が2年半の海外生活で身に付いたと思います。

    アメリカ勤務になったいきさつは?

    台湾から一時帰国した際、新製品の研究開発を米国Moses Lake Industries Inc.(以下MLI)の研究所で行う計画があるという話を聞きました。

    目的は「半導体用銅メッキ液と添加剤を改良して、さらに性能の良い製品を作ること」。一時帰国していた私は、このMLIでのプロジェクトに参加させて欲しいと社長に直訴しました。

    海外勤務の経験があり、実績を上げた自信があること、分析に関する深い知識があることなどから、自分が適任者であることをアピールしました。結果、私の希望は通り、プロジェクトの参加が決まりました。

  • アメリカ勤務での仕事内容は?

    私が勤務する場所は、ワシントン州にあるモーゼスレイクという街です。その郊外に当社のグループ会社MLIがあり、ここの研究設備を使ってTSV用、RDL用、ダマシン用の銅メッキ液とその添加剤の研究・開発に取り組みます。

    実は銅メッキ液は添加剤によって大きく性能が変わるんです。性能が良くなれば今まで不可能と考えられていたことが可能になるとともに、お客様の製造時間が短縮化でき、その結果コストパフォーマンスが上がります。

    この添加剤は各社企業秘密になっていて、ここが研究者の腕の見せ所。まったく今まで使われていなかった物質が、ある日突然添加剤になることもあり得るのです。
    私はある物質を添加剤にするための実験を続けていました。そして先頃ビーカー試験で、その効果が確認されたんです。その時の嬉しさは、今までに味わったことがないほどで、周りの外国人スタッフと抱き合って喜びあったことは今も鮮明に覚えています(笑)。

    今後の目標は?

    添加剤は、現在量産化に向けて、様々な試みを行っています。お客様や装置メーカーとの打ち合わせを何度も重ね、お客様から評価を受けるのはまだ先かもしれません。

    次世代の製品を日本の研究チームに先駆けて、ここアメリカで研究が行われていることに、誇りと責任を感じています。将来、私たちアメリカ部隊が、多摩化学グループ全社を牽引していく。それを目標にこれからも仕事を頑張っていきたいです。

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